キャピタル アセットマネジメント株式会社

フィリピンの 2021年の海外送金受取は過去最高値へ

情報提供資料

2022年2月25日

フィリピン中央銀行(BPS)が2月14日に発表した2021年通年の在外フィリピン人からの送金額(銀行経由のみ)は314億米ドル(約3.6兆円)に達し、前年比5.1%増加した。この送金額は2019年の301億ドルを超え、過去最高値を更新した。新型コロナウイルスの感染拡大により、企業活動や人の移動が制限されていた状況下で偉大な動きといえるだろう。フィリピン人海外出稼ぎ労働者は21年1月~11月期に約676千人と推定されている。

送金元地域別でみると、首位は引き続き米州で前年比7.1%増の143億ドル(うち米国は同6.7%増の127億ドルで国別の首位)となり、全体の45.6%(米国は40.5%)を占めた。2位はアジアで同4.5%増の70億ドル、3位は中東地域で同0.7%増の54億ドル、4位はヨーロッパで同5.5%増の37億ドルであった。なお、アジア内ではシンガポールが同2.4%増の22億ドルと最大で、日本からの送金は同2.2%増の16億ドル(アジア内で2位)であった。

送金に家族間の贈与などを含めた個人間移転は前年比6.1%増の352億ドルであった。

フィリピンの海外送金受取の推移

出所:フィリピン中央銀行(BSP)

海外出稼ぎ労働者の推移

出所:フィリピン海外雇用管理局(POEA) (*)2021年1月~11月のデータ

以上


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