キャピタル アセットマネジメント株式会社

フィリピンの2022年第1四半期のGDP成長率

情報提供資料

2022年5月24日

フィリピン統計局によれば2022年第1四半期のGDP成長率は前年同期比8.3%(2018年価格基準)であり、前年同期間における3.8%縮小というベース効果はあったが、パンデミック前の成長率を上回った。エコノミスト予測の中央値である6.7%を上回り、フィリピンは当四半期において東アジア域内でも高い部類の成長を示した。当四半期にはワクチン接種増に伴い経済再開が進展し、家族の活動、レジャー、旅行、観光などを含む個人消費、および産業・工業やサービス業などの事業活動が成長を牽引した。

具体的に第1四半期の成長に寄与したのは、製造業(前年同期比成長率+10.1%)、 卸売と小売業、および自動車とオートバイの修理(同+7.3%)、輸送と倉庫(同+26.5%)など。主要な経済部門で捉えると、産業・工業(同+10.4%)、サービス業(同+8.6%)が成長した。需要側では、個人消費(同+10.1%)、政府の最終消費支出(同+3.6%)、総資本形成(同+20.0%)、輸出(同+10.3%)などが成長に寄与した。

四半期別GDP成長率(2018年の価格)


フィリピンの2022年第1四半期のGDP成長率

出所:フィリピン統計局(GSO)、フィリピン中央銀行(BSP)、開発予算調整委員会(BDCC)

以上


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