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[ベトナム] 2025年に東南アジア3位の経済規模へ(IMF予想)

情報提供資料

2022年6月30日

国際通貨基金(IMF)が4月末に発表した「世界経済見通し」レポートによれば、ベトナムの2021年経済規模(名目GDP)は3,662億ドルに達し、東南アジア諸国で6番目、世界全体では41番目となっている。実質GDPは2022年と2023年にそれぞれ6.0%、7.2%成長するとIMFでは予想している。
経済成長の結果として2023年には同国の名目GDPは4,626億米ドルに達し、フィリピンとシンガポールを追い抜き、東南アジアで4番目となる経済規模に、さらに2025年にはマレーシアも追い抜き、東南アジアで3番目になることが予想されている。そして2027年、同国の名目GDPは2021年比で約1.9倍に相当する6,901億米ドルに達する予想である。

出所:IMF


IMF統計による1人当たりGDP推移を見ると、2021年にベトナムの値は3,725米ドルとなり、東南アジア諸国で5位、世界で126位にランクされている。2026年には、インドネシアを追い抜きシンガポール、とマレーシア、タイに次ぐ、東南アジア諸国で4位、世界全体の110位辺りになると予測されている。

ベトナムの2022年第1四半期および長期的な高成長見通しに関して、IMFアジア太平洋局のエラ・ダブラ・ノリス(Era Dabla Norris)局長は、ベトナム政府ポータルに6月11日に掲載されたインタビュー記事(*)の中で、①ベトナム政府の、特に印象的な「ワクチン接種の実績」により「新型コロナウイルスとの共存・共生戦略」や「新常態への移行」ができるようになったこと、②コロナ禍において企業・市民が被った影響を緩和するため導入される一連のマクロ経済政策による支援、③コロナ禍前からの成長の勢いが企業および市民のダイナミズムにおいて高まっている状態にあることを要因として挙げている。

出所:IMF

そして、計画通りの経済回復と開発プログラムの実施が近未来の成長において重要であることを強調したうえで、ベトナムが参画してきた自由貿易協定も成長力を高める要因であるとしている。さらに、長期的には、ビジネス環境の改善、デジタル化の促進、労働者のスキル向上、別の言い方をすると、ベトナムの長期成長への展望を定着させることに繋がると考えられる人材育成への投資と中小企業の生産性向上の取組みをノリス局長は高く評価していた。

以上


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