2022年1月19日
ベトナムでは旧暦で新年を祝い、旧暦の正月を「テト」と呼びます。テトは年間で一番長い休暇で、ベトナム人にとって最も重要な休日です。2022年は新暦の2月1日が元旦となります。労働法ではテト休暇を5連休と定めていて、2022年のテト休暇はテト日前後の土日と併せて9連休となります。今回はベトナムのテト休暇を紹介します。
テトの飲食
バインチュン
バインテト
テトの花
北部のホアダオ
南部のホアマイ
テトの伝統的な習慣
マムグークワ
「送旧迎新」の考え方:古いものを送り出して新しいものを迎えるという考えから、大晦日までに家や周囲を掃除し、お風呂に入り、新年用の新しい洋服や食品を用意しておくのがベトナム人のテトの習慣です。テトの一日の朝は、掃除をしないという習わしもあります。これは、幸せや福、富などの良いことまで家の外に掃き出してしまうと考えられているからです。
「マムグークワ」(5種の果物のフルーツトレイ):大きな皿の上で果物の五類が並んだものを家に飾り付けることがテトの特徴のひとつです。皿に並んだ果物はそれぞれの呼び方、色、並び方によって意味があり、家主の願いを表現します。
先祖に礼拝:旧暦の12月30日の夕方、各家庭では料理や果物を準備して祭壇に飾り、祖先の霊に拝礼します。古い一年間を見送り、新年を迎えるための祖先への報告をするもので、ベトナムでは「キツネザルを家に迎える儀式」と呼びます。
テトの伝統的な習慣
大晦日の拝礼:大晦日には、食べ物や果物を盛り合わせたお供え物を並べ、もっとも神聖とされる天の神様に拝礼します。
旧暦の元旦から旧暦 1 ⽉ 3 ⽇まで、ベトナムの人々は、家族全員で祖⽗や祖⺟の家を訪問し新年を祝い、⼦供達には⾚い袋のお年⽟をあげます。また、先生、友達、近所のお宅なども訪問し、新年のお祝いをします。そして、お寺を訪れることもテトの習慣の一つとなっています。
最近ではテト行事を簡略化する傾向がありますが、ベトナム人にとってテトは今でも特別な意味を持っています。今年はまだコロナ禍の影響がありますが、安全にテト休⽇を過ごすために、誰もが政府の感染防⽌策の指示に厳格に従うことが求められています。あけましておめでとうございます︕
写真提供:CPVN
以上
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