2022年3月23日

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ベトナム法務省の発表によると、国内の外貨準備高は大幅に増加している。2021年12月31日時点の外貨準備高は1,099億米ドル（同日付為替レートで約12.64兆円)となり、2010年末に比べ約10倍、2015年末比では約4倍へと急増し、過去最高額を更新した。この結果は、ベトナム国家銀行が定期的に市場動向を監視・分析し、金融政策および投資活動をタイムリーに調整してきたことによるものであるとともに、米国FRBを含む先進諸国での金融引締め転換に対するベトナム経済の耐性を示唆するものだと考えられる。

現在、ベトナムは外貨準備高で世界162カ国中28位にランクされている。ベトナム国家銀行は国内の外貨準備高が今後も増加し続けると予想しているが、その実現のため、外貨準備管理局の設立を計画し、司法省が計画案の法制審査を完了したところである。計画案によれば、外国為替管理課と取引所という国家銀行の２部局を一部改組する形で設立する。ベトナム国家銀行は外貨準備管理局の設立後、外国為替管理部と取引所の機能と任務を調整していく方針である。