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ベトナム2022年第1四半期GDP成長率+5.03%

情報提供資料

2022年5月16日

ベトナム統計総局の報告によれば、2022年第1四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比5.03%増と推定されている。新型コロナウイルス流行以前の数年間よりも低い成長率にとどまったものの、2021年と2020年の第1四半期における成長率より高水準となった模様である。新型コロナウイルスによる混乱が収まってきた新常態の下、ベトナム経済の回復が徐々に強まってきたといえる。

出所:ベトナム統計総局

2022年第1四半期GDPを産業別に捉えると、農林水産業は前年比2.45%増、四半期の全体成長率に対して5.76%の貢献率であった。この成長は、米および肉の生産量の増加、養殖パンガシウスおよびエビの輸出需要を伴う高価格によるものであった。
加工・製造業の7.79%という高成長のおかげで、それを包含する鉱工業・建設業は2021年第1四半期と比較して6.38%伸びた。
サービスセクターは2022年第1四半期に4.58%成長、新型コロナウイルス流行による長期的な停滞の後、大幅な改善を示した。その中で、最大の貢献役は金融・銀行・保険グループであり、前年比9.75%増となった。なお、輸送・倉庫保管は前年比7.06%増、 卸売・小売は前年比2.98%増であった。

出所:ベトナム統計総局


IMFは、ベトナムの経済が2022年に6.0%、2023年には7.2%成長すると予測している。ベトナム政府自らも2022年に6~6.5%の経済成長率を目標としており、経済および社会の回復を支援するための多くの政策により、ベトナム政府はその成長率を達成しようとしている。