フィリピン上下両院は5月25日、同月の9日に投開票された大統領選の結果、フェルディナンド・マルコス元上院議員が勝利したと正式に宣言した。
これにより、マルコス氏は6月30日に同国の第17代大統領に就任し、その任期は2028年6月までの6年間となる。同時に実施された副大統領選におけるドゥテルテ現大統領の長女で南部ダバオ市長であるサラ・ドゥテルテ氏の勝利も宣言された。
マルコス氏は次期政権の内閣を構成するメンバーの役職（特に経済担当者の名前）を明らかにしている。そのうち、フィリピン大学の元学長でフィリピン経営者協会（MAP）のアルフレド・パスクアル元会長が次の貿易責任者として指名された。以下は重要な役職者のリストである。

出所：COMELECと提携しているフィリピンオンラインサイト

出所：フィリピンオンラインサイト、マルコス氏のSNS

出所：マルコス氏のSNS

新型コロナウイルスの感染拡大などで打撃を受けた経済の回復やインフラ整備、雇用創出、長期的な農業開発を進めながら自然環境を守る方針等を訴えたことがマルコス氏を圧勝に導いたと考えられているが、経済対策の詳細が発表されるのは、6月30日の就任以降となる見通しである。