キャピタル アセットマネジメント株式会社

[ベトナム] 消費者物価指数(CPI)は制御下

情報提供資料

2022年10月6日

ベトナム統計総局(GSO)は2022年9月と年初9か月の全国消費者物価指数(CPI)を発表した。9月のCPIは前月比+0.4%、2021年12月比+4.01%、前年同月比では+3.94%上昇した。1~9月平均の上昇率は前年同期比+2.73%で、1年前の+1.82%を上回っている。
年初9か月のCPIが上昇した要因は、①世界的な原油・ガス価格変動の影響でガソリン 価格が 25 回(14回引き上げ、11回引き下げ)変更され、ここ2か月では大きく引き下げられたものの、前年同期比で は+41.07%上昇となり、ガスの価格も同+18.75%上昇したこと、②住宅資材(家賃・水道光熱費を含まない)の価格も同+7.88%上昇したこと、③コロナ禍が抑制され、外食の需要が高まったため、外食サービスが前年同期比+4.38%上昇したこと等にある。
一方、CPIを構成する11の費目中、全体の4割を占めている食品・食料品の上昇率は前年同期比+0.5%に留まっている。
※ガソリンはバイオ燃料(E5Ron92)とハイオクガソリン(RON95-III)との2種類ある。ガソリン価格は世界原油価格に基づいて調整されている。

出所::商工省



出所:GSO


一連の慎重な財政政策や金融政策、インフラ整備、デジタル化、価格の緊密な管理、生産開発の支援・促進政策等が展開されていることにより、CPIの通年上昇率は同国政府目標内(4%以下)を維持できると見込まれている。 

以上


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