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ベトナム 記録的水準となった2022年のFDI実施額

情報提供資料

2023年1月11日

ベトナム計画投資省は2022年通年のベトナムへの海外直接投資(FDI)の認可額(推定値)が277億米ドルとなり、前年比11%減少したと発表した。しかし、FDI実施額(推定値)は224億米ドルに達し、前年比で+13.5%増加した。2022年12月20日までの累計で、全国には36,278件の有効なプロジェクトがあり、それらのFDI認可額は4,387億米ドルを超えている。

ベトナムの海外直接投資 ベトナム   記録的水準となった2022年のFDI実施額

出所:ベトナム計画投資省

製造業へのFDI認可額は前年比7%減の168億米ドルであり、総認可額の60.6%を占めている。不動産業への認可額は同+71%増の44.5億米ドルであった。

ベトナム   記録的水準となった2022年のFDI実施額

出所:ベトナム計画投資省

国・地域別にみると、シンガポール(64.6億米ドル)、韓国(48.8億米ドル)、日本(47.8億米ドル)、中国(25.2億米ドル)、香港(22.2億米ドル)の順であった。
省・地域別にみると、ホーチミン市が約39.4億米ドルと最高のFDIを集めており、総認可額の14.2%を占めている。次はビンズン省(ホーチミン市北部に隣接する省)で、FDI認可額は前年比+47.3%増の約31.4億米ドル。特筆すべきはクアンニン省で、FDI認可額は約23.7億米ドルと2021年比の2倍以上となり、前年の10位から2022年に3位に浮上したこと。最も貢献したのは2022年7月に投資登録証明書を付与されたクアンニンLNG to Powerプロジェクト(日本から東京ガスと丸紅が参画、ベトナムで最大規模となる発電容量1,500MWのガス複合火力発電所および陸上LNG受入・貯蔵・再ガス化設備を建設・保有・運転するプロジェクト)で、総資本は19.98億米ドルである。

省・地域別のFDI認可額 ベトナム   記録的水準となった2022年のFDI実施額

出所:ベトナム計画投資省

海外直接投資の活発な状況は、外国人投資家が投資環境やグローバルサプライチェーンにおけるベトナムのポジションに大きな信頼と期待を寄せていることを示唆している。FDIの傾向をみると、徐々にハイテク分野の比率が高まっているようである(2022年7月28日付けベトナム・アジア通信「中国からベトナムへのグローバル企業の生産拠点移転」参照)。これは、技術を活用するプロジェクトを優先し、品質を向上させ、競争力の高い製品を製造し、ベトナムを世界の供給ネットワークに深く組み込ませるという政府の方針に沿っている。

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