キャピタル アセットマネジメント株式会社

[ベトナム]インド・米国・日本株式との【相関関係が低い】ベトナム株式市場を投資先に追加することはリスク低減手段になる

情報提供資料

2023年9月20日

そのユニークさゆえに、ベトナム株式市場は他の主要国市場との相関が低い(下表)。インド、米国、日本株式市場との相関係数がいずれも0.4以下と低く、それら市場をコア投資先とする投資家が、リスク低減を目的としながら追加投資先を検討する場合、ベトナム株式市場は有力候補先になるといえるだろう。
分散投資とは、複数の投資先に資金を分散することであり、投資リスクを減少させる効果がある。例えば2証券(投資信託でもよい)を組み合わせると、期待リターンは2証券の加重平均通りとなるが、リスクは2証券の連動性・相関関係が低いほど低下し、リスク・リターン特性が向上することが知られている。連動性が低い場合には、片方が大幅下落したとしても、もう片方が同様な動きにならないためである。このように、期待リターンを保ちながらリスクを減少させるために、相関関係が低い証券(例えばベトナム株式市場)に追加投資することは、リスク低減の観点から有効性が高いといえるのである。
人口動態、貿易、海外直接投資、インフラ整備、数々の経済連携協定、グローバル企業による生産拠点の移転先であるなど、ベトナムは独自の特徴を兼ね備えたユニークな存在である。インフレ懸念など不安定な国際情勢のさなか、2022年の実質GDP成長率8.02%というアジア域内でも屈指の経済成長力を示すなど、その魅力は数値面でも裏打ちされている。韓国取引所(KRX)設計の証券取引所システムが早ければ今年中にも稼働する見通しであるなど、証券市場の改革も進められており、証券市場の発展余地も大きいといえる。こうしたベトナム特有の魅力が他国との相関関係の低さにつながっていると当社では捉えている。
ベトナム株式市場は各国株式市場との相関関係が低い(2013年8月末~2023年8月末) [ベトナム]インド・米国・日本株式との【相関関係が低い】ベトナム株式市場を投資先に追加することはリスク低減手段になる

*週次データ(2013年8月末~2023年8月末)を基に、キャピタル アセットマネジメントで相関係数を算出。
相関関係の計算で利用している各国の株式のデータは、以下の指数を使用。(出所:ブルームバーグ)
ベトナム株式:ベトナムVN指数、中国株式:上海総合指数、インド株式:SENSEX指数、米国株式:S&P500、日本株式:TOPIX

以上


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