キャピタル アセットマネジメント株式会社

フィリピンの2023年第3四半期GDP成長率

情報提供資料

2023年11月28日

フィリピン統計局(GSO)によれば、2023年第3四半期の国内総生産(GDP)実質成長率は前年同期比5.9%となり、東南アジアの主要国の中で最も高い伸びであった。2023年第2四半期実績(4.3%)やエコノミストの予想中央値(4.9%)を上回った。高インフレや外需の減速にもかかわらず、堅調な内需によって支えられているといえる。
第3四半期の成長に貢献したのは、商業(卸売/小売業/自動車・オートバイの販売・修理等)が前年同期比5.0%増、金融業が同9.5%増、建設業が同14.0%増などであった。
主要な経済部門では、農林水産業が前年同期比+0.9%、製造業等産業が同+5.5%、サービス業が同+6.8%とそれぞれ成長した。需要別成長率(前年同期比)では、家計の消費支出が5.0%増加した。さらに、政府の最終消費支出+6.7%、総固定資本形成+1.6%であった。なお、財・サービスの輸出が+2.6%、輸入は+1.3%であった。
「インフレが緩和し、労働市場の状況が引き続き好調である、特にホリデーシーズンには個人消費が増加することから、同国は2023年の開発予算調整委員会(DBCC)による成長率予想レンジである6.0~7.0%に近い通年GDP成長率を達成すると確信している」 とディオクノ財務長官は表明した。

四半期別GDP成長率(2018年の価格)

フィリピンの2023年第3四半期GDP成長率

出所:フィリピン統計局(PSA)、フィリピン中央銀行(BSP)、開発予算調整委員会(DBCC)

以上


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