ベトナム計画投資省によれば、2023年の外国直接投資(FDI)認可額は前年比+32.1%の約366億米ドルであった。同期間のFDI実施額は前年比+3.5%の約231.8億米ドルであり、過去最高を更新した。
21の業界区分のうち、加工・製造業へのFDI認可額が前年比+39.9%の約235億米ドルと引き続き圧倒的な1位となり、認可額全体の64.2%を占めた。不動産業が前年比+4.8%の約46.7億米ドルで2位となった。電力と金融・銀行・保険業が3位と4位にランクされ、認可額はそれぞれ約23.7億米ドル(4.9%増)と約15.6億米ドル(約27倍)であった。
出所:ベトナム計画投資省(MPI)
2023年、ベトナムへの直接投資の認可を受けた国と地域は111か国に達した。そのうち、シンガポールが1位で、投資認可額は前年比+5.4%の約68億米ドルと、全体の18.6%を占めた。日本が2位で、投資額は前年比+37.3%の約65.7億米ドルとなり、認可額総額の17.9%を占めた。香港が3位で、認可額は前年比+2.1%の約46.8億米ドル(総額の12.8%)であった。中国、韓国、台湾などがそれらに次ぐ位置にある。
外国直接投資は、外国人にとって投資を惹き付ける多くの利点を持つ省や市に集中している(インフラが整っている、人材が確保しやすい、行政手続きの改革に努めている、投資促進に積極的であるなど)。例えばホーチミン市、ハイフォン市、クアンニン省、バクザン省、タイビン省、ハノイ市、バクニン省、ネアン省、ビンズオン省、ドンナイ省などである。これら10地域だけで、2023年の新規プロジェクト数の78.6%、投資認可総額の74.4%を占めた。