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ベトナムへの外国直接投資(FDI)は中国向けとは対照的に引き続き好調

情報提供資料

2024年2月27日

2023年、中国への外国直接投資(FDI)は前年比-82%の330億米ドルとなり、1993年以来、30年ぶりの最低水準となった。一方、ベトナムへのFDIは目覚ましい増加を記録し、2023年のFDI認可額は前年比+32.1%の約366億米ドルであった(2024年1月16日付けレポート参照)。これは過去最高レベルであり、ベトナムがFDI誘致において際立った存在であることを示している。2023年のベトナム向けFDI認可額の64.2%を加工・製造業が占めている。世界のグローバル企業が中国からアセアン諸国やインドに生産拠点を移転する経営戦略は、チャイナ・プラスワン(China+1)と呼ばれてきたが、多くのグローバル企業が中国から生産をシフトするに際して、理想的な移転先としてベトナムが選ばれていることが推察される。
2024年に入っても、プラスの状況が続いている。ベトナム計画投資省によれば、2024年1月のFDI認可額は前年同月比+40.2%の約23.6億米ドルであった(1月20日時点)。そして、同月のFDI実施額は前年同月比+9.6%の約14.8億米ドルであった。
ベトナムへの外国直接投資(FDI)は中国向けとは対照的に引き続き好調

出所:ベトナム計画投資省(MPI)

各年1月20日時点のデータ

外国直接投資家は、2024年1月に全国35都市・省に投資した。そのうち、ハノイ市が1位で、FDI認可額は前年同月比39.7倍の約8.7億米ドルで、全体の36.7%を占めた。バリア・ブンタウ省が2位で、FDI認可額は約2.8億米ドルとなり、認可総額の11.9%を占めた。バクザン省、バクニン省、ドンナイ省などがそれらに次ぐ位置にある。
ハノイ市へのFDI認可額は、新規認可額が6億6,200万米ドルを超える新都市地域開発プロジェクトにより大幅に増加した。プロジェクト数に関しては、ホーチミン市が新規プロジェクト数で全国トップであった(42.1%を占める)。

以上

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