キャピタル アセットマネジメント株式会社

2023年通年の海外からの直接投資が過去最高を更新

情報提供資料

2024年3月18日

インドネシアの投資調整庁(BKPM)によると、2023年の外国直接投資(FDI)実施額は現地通貨ベースでの前年比+13.7%の744兆ルピア(約502.7億米ドル)であり、過去最高を更新した。世界経済の減速、同国選挙後の政策変更のリスクにもかかわらず、インドネシアは引き続き投資家を魅きつける投資先国となっている。
2023年通年の海外からの直接投資が過去最高を更新

出所:各国の投資または統計管轄当局のデータを基にキャピタル アセットマネジメントが作成

業界区分のうち、金属・金属製品へのFDI実施額は全体の23.4%を占め、118億米ドルに達した。政府は川下産業を強化する政策を実施し、豊富な天然資源を効果的に利用し、国内での付加価値増大を目指している。運輸・倉庫・通信は鉱業に次ぐ2番目で、FDI実施額は約56億米ドルと、前年比で10%近い増加となった(全体の11.2%)。化学・製薬産業は3位で約48億米ドルであった(全体の9.6%)。
2023年通年の海外からの直接投資が過去最高を更新

出所:インドネシア投資調整庁(BKPM)

インドネシアへの直接投資を実施した投資主体の所在国では、シンガポールが1位で、投資実施額は前年比+16%の約154億米ドルであった。中国は約74億米ドルで2位となったが、前年比では-10%と投資実施額を大幅に減少させた。日本は4位で、前年比+28%の約46億米ドルであった。
インドネシアは川下産業と環境保護への投資に前向きに取り組んでいる。インドネシアの投資調整庁は2023年から2040年までに、5,453億米ドルの投資を呼び込むことを目標にしており、川下ロードマップを策定、主要な商品分野ごとに川下産業を発展させることを計画している。
*為替レート:1米ドル=14,800インドネシアルピア(インドネシア 投資調整庁が2023年データで使用したレート)

以上

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