キャピタル　アセットマネジメント株式会社

2024年第１四半期の実質GDP成長率5.66%

情報提供資料

2024年4月2日

ベトナム統計総局（GSO）によれば、2024年第１四半期の実質国内総生産(GDP)成長率は前年同期比5.66%であった。2023年第4四半期のGDP成長率に比べて低下したものの、第1四半期としては2020年以降で最も高い成長率となった。商品の輸出が前年同期比17%増の930.6億米ドルへと拡大するなど、経済成長を支えた。

出所：ベトナム税関総局(GSO)

経済分野別に捉えると、農林水産業は前年同期比+2.98%であった。工業・建設業は同+6.28%であり、なかでも製造業(同+6.98%)と建設業(同+6.83％)の成長率が顕著であった。商業活動の活発化や観光需要を刺激するプログラムの効果により、サービス業は同+6.12%であった。

2024年の社会経済開発と国家予算目標を実施するための主要な課題と解決策に関する政府決議第01/NQ-CP号において、ベトナム政府は2024年の経済成長率目標である6.0～6.5%の実現に向けたシナリオを提示した。中東やラテンアメリカとの自由貿易協定の推進、アフリカ等への輸出拡大、デジタル企業数を48,000社に増やすこと等を目指している。

出所：2024年の政府決議に基づき当社作成

世界経済の減速見通しにもかかわらず、経済専門家らはベトナムがプラス成長の勢いを維持すると予想している。世界銀行（WB）と国際通貨基金(IMF)では、ベトナム経済がそれぞれ5.5%、5.8%成長すると予測している。アジア開発銀行(ADB)とフィッチ・レーティングスは、ベトナム政府による目標レンジ(6.0～6.5％)内の成長率予測を示している。

出所：各機関のリリースに基づき当社作成

以上

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