キャピタル アセットマネジメント株式会社

ベトナム国家銀行が為替介入の意向を表明

情報提供資料

2024年4月22日

ベトナム国家銀行(中央銀行)のホームページ(ベトナム語)によれば、4月19日にハノイで開催した記者会見において、ダオ・ミン・トウ常務副総裁は「為替相場が不利益な展開になった場合、直ちに為替介入を講じる用意がある」旨を表明した。外国為替市場は米ドル1強の様相を呈しており、ベトナムドンは米ドルに対して年初来(4月19日時点で)約4.9%下落している。この為替介入に向けた意向表明には、ドン安に歯止めをかける狙いがある。
NNA社の記事によれば、1米ドル=2万5,450ドンで国内金融機関に米ドルの供給を始めると発表したとのことであるが、当社の調べでは、このオファーに応じたベトナム内の商業銀行はなく、為替介入が実行された事実は確認できなかった。
対米ドルでのベトナムドン安の要因としては、米国金利の低下見通しが後ずれしたことが大きいが、地政学的リスクの高まりや国内製油所のメンテナンス計画を受けた石油製品の輸入増見通し、外国人投資家によるベトナム株式の売り越しなどが影響した可能性も考えられる。なお、下に掲げたチャートのように、日本円に対してベトナムドンは比較的安定的に推移している。
当社では、今回の意向表明後のベトナム金融当局や市場の動向を注視しており、その進展について引き続き報告していく。
ベトナム国家銀行が為替介入の意向を表明

出所:ブルームバーグのデータを基にキャピタル アセットマネジメントが作成

以上

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