キャピタル アセットマネジメント株式会社

2024年のコーヒー輸出は約2割増の50億米ドルへ

情報提供資料

2024年4月23日

農業農村開発省によれば、2024年第1四半期、農林水産物の輸出額は前年同期比21.8%増の約135.3億米ドルに達した。農産物は同31.1%増の74.6億米ドル、林産物は同18.8%増の36.1億米ドル、水産物は同1.9%増の18.6億米ドルとなった。農業部門の貿易黒字は前年同期比96.5%増の33.6億米ドルに達した。この金額は、同期間のベトナム全体の貿易黒字(商品)の4割強に相当する。
2024年のコーヒー輸出は約2割増の50億米ドルへ

出所:農業農村開発省

2024年のコーヒー輸出は約2割増の50億米ドルへ

出所:農業農村開発省

農林水産物のうちで輸出額が10億米ドルを超えた品目は水産物、野菜・果物、コーヒー、コメ、木材の5品目であった。2024年第1四半期のコーヒー輸出額は前年同期比54.2%増の19億米ドルに達した。
米インターコンチネンタル取引所(ICE)によれば、2024年4月17日のロブスタ種コーヒー期近先物価格は1年前との比較で1.88倍の4,234米ドル/トンとなり、史上最高値を更新した。高温や干ばつなどの異常気象による生産量減少の一方で、アジア諸国中間層による消費の高まりにより、価格が急騰している。
ベトナムはブラジルに次ぐ世界第2位、ロブスタ種では世界最大のコーヒー生産国である。ベトナム共産党電子メディア記事によれば、ベトナムのコーヒー栽培面積は2022年末時点で71万ヘクタール。栽培面積では世界で6番目であるが、生産性(面積当たりの平均収量)ではブラジルの約1.4倍、インドネシアの約4.5倍と世界一であるという。
ベトナム政府は、3月30日付けリリースの中で、2024年のコーヒー輸出が50億米ドルに達する可能性があることを表明している。同リリースの中では、ベトナムからのコーヒーの輸出先が70か国に及ぶこと、2023年の実績が数量では前年比9.6%減の161万トンであったが、金額では41.8億米ドルと過去最高水準であったことなども説明されている。

以上

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