べトナムのコングロマリット最大手であるビングループは2022年1月に、ハノイ市のオペラハウスで「第1回ビンフューチャー賞」の授賞式を行いました。ビンフューチャー賞(2020年12月に発足)は、ビングループのファム・ニャット・ブォン会長夫妻が創立した「ビンフューチャー基金」が運営しています。今年が第1回目で、画期的な科学研究および技術開発に貢献した人々を対象に授与されます。大賞と3つの特別賞があり、大賞の賞金は300万ドル(約3億4,200万円)、そして特別賞の賞金は各50万ドル(約5,700万円)です。
「第1回ビンフューチャー賞」でのチン首相
今回は、新型コロナウイルスワクチンの開発に使用されたmRNAの研究成果が評価された、カリコー・カタリン(Kariko Katalin)氏、ドリュー・ワイスマン(Drew Weissman)氏、ピーター・カリス(Pieter Cullis)氏の3人から成る米国・カナダの科学者グループが大賞を授与されました。同科学者グループの貢献により、ファイザー社やモデルナ社が新型コロナウイルスに有効なmRNAワクチンを迅速に開発できたと言われています。
このほか3つの特別賞が以下の科学者に授与されました。
• ヨルダン系アメリカ人科学者であるオマー・ヤギー(Omar Yaghi)氏:新分野研究科学者賞
• 中国系アメリカ人科学者であるゼナン・バオ(Zhenan Bao)氏:女性科学者賞
• 南アフリカのサリム・アブドゥル・カリム(Salim Abdool Karim)氏、カライシャ・アブドゥル・カリム(Quarraisha Abdool Karim)氏:発展途上国科学者賞
大賞と3つの特別賞授与の様子
mRNA技術開発の科学者3人が大賞受賞
新分野研究科学者賞
女性科学者賞
発展途上国科学者賞
ビンフューチャー賞は世界の科学技術の分野におけるベトナムの地位向上に寄与するだけでなく、ベトナム国内の科学者と海外の科学者とをつなぐ懸け橋になると期待されています。
写真提供:ビンフューチャー基金
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