ベトナム文化スポーツ観光省は2月15日に開催された「観光活動の再開対策関連会議」で国際観光を3月15日より安全かつ効率的に再開する提案書を提出して、ヴー・ドゥック・ダム副首相により承認されました。
さかのぼること2021年11月から、ベトナムでは国際観光客受け入れのパイロットプログラムを2フェーズで展開しています。フェーズ1は2021年11月中旬から12月末まで、フーコック、カインホア、クアンナム、ダナン、クアンニンの5地域で開始されました。フェーズ2は2022年1月から始まり、ビンディンとホーチミン市が追加されました。ベトナム航空局によると、これまでに日本、台湾、シンガポール、カンボジア、米国、韓国、ラオス、タイを含む8つの国際線ルートを復活させました。
具体的なロードマップは以下の通りです:
① 現在より2022年3月14日まで:フェーズ2の国際観光客受け入れパイロットプログラムを継続する。その間、観光客の受け入れ範囲を拡大します(グリーンゾーンと3回目ワクチン接種完了地域では観光客の受け入れを許可)。写真提供:政府新聞
写真提供:文化スポーツ観光省
国外からの12歳以上の観光客の受け入れに関する主な規則・対策は以下の通りです。
• 入国の少なくとも14日前までに2回のワクチン接種済み(その内、2回目のワクチン接種期間は入国日までに60日間以内)か、入国前6か月以内の新型コロナウイルス治癒証明書を所持。また、規制に従って全ての国境ゲートで国際観光客を受けることを許可します。観光目的地の競争力を強化するための国際観光客誘致政策を検討。
一部の地域では国外からの観光客の受け入れを開始 (写真提供:政府新聞)
グリーンゾーンと3回目ワクチン接種地域は国際観光客の受け入れを許可 (写真提供:保健省)
ベトナムにおいて、ワクチン3回目接種を2022年3月までに完了し集団免疫を確保する見込みであるため、今が国際観光客に対し扉を開く適切な時期であると文化スポーツ観光省は判断しています。2022年5月は、ベトナムが2021年東南アジア競技大会(SEA Games 31)を主催する時期でもあります。観光再開を早期に発表することで、ワクチン接種率が高い国々からの観光客の誘致に貢献することが期待されています。
ワクチンの3回目接種率が人口の約25%と日本よりはるかに高いベトナムは、国際観光の全面再開に向けて着々と準備を進めています。
以上
当資料は、情報提供を目的として、キャピタル アセットマネジメント株式会社(CAM)が作成したもので、投資信託や個別銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。また、CAMが運営する投資信託に当銘柄を組み入れることを示唆・保証するものではありません。当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。