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ベトナムの2港湾が世界の効率性トップ20入り

情報提供資料

2026年7月29日


ベトナム建設省は、6月末に2030年までの改訂版海洋インフラ開発マスタープラン(2050年ビジョン)を正式に承認した。このマスタープランは、国家海洋インフラシステムの詳細計画を策定するための基礎となるものである。主要な変更点の1つは管理の合理化であり、市省レベルでの行政単位の見直し完了後、港湾数は34から23へと大幅に削減された。そして、この改訂計画によると、ベトナムの港湾システム整備に必要な投資額は359兆ドン(約140億米ドル)だと推定されている。このマスタープランの改訂は、
(1) 複数の海事経済拠点における経験から、港湾インフラや物流、産業、そして企業が同期的に連携することで波及効果が生まれ、地域経済の発展と国家競争力の飛躍的な向上につながること、
(2) ベトナムは地理的な優位性と長い海岸線という利点を有しているものの、多くの港湾は依然として小規模で分散しており、大型貨物船(マザーシップ)を受け入れられる港湾の数は限られている。従って、利点を一層活用するためには、改革が必要であること、
(3) 2026年から2030年にかけて経済成長を促進するためのインフラ整備を完了する目標が存在することに根ざしている。具体的に、新規港湾システムは規模と機能に基づいて以下のように分類される(上図参照)。
 ① 特殊港湾(2港):ハイフォン港、ホーチミン市港
 ② タイプI港湾(15港):クアンニン港、タインホア港、ゲアン港、ハティン港、クアンチ港、フエ港、ダナン港、クアンガイ港、ザライ港、カインホア港、ラムドン港、ドンナイ港、タイニン港、カントー港、ヴィンロン港。このうちタインホア港、ダナン港、カインホア港、カントー港は特殊港湾として計画される可能性がある
 ③ タイプII港(6港):フンイエン港、ニンビン港、ダクラク港、ドンタップ港、アンザン港、カマウ港

ベトナムの2港湾が世界の効率性トップ20入り

2025年には、ベトナム港湾におけるコンテナ取扱量は前年比15%増の3,436万TEU(2016年の2.6倍強、2019年の1.8倍弱)に達したと推定されている(右図参照)。過去10年で同国のコンテナ取扱量は年平均伸び率10%強を維持できている。今後もそれに近い伸び率を維持する見込みであり、その要因は以下に挙げられる。
•  輸出入額の好調な伸び:ベトナムは、輸出入高が継続的に成長している新たなグローバル製造拠点の一つとなっている。欧州連合(EU)・ベトナム自由貿易協定(EVFTA)、包括的・先進的環太平洋経済連携協定(CPTPP)などの自由貿易協定(FTA)が輸出拡大をもたらしている。
•  海外からの直接投資(FDI)および中国プラスワンの波:FDIの誘致対策の効果と多国籍企業による中国からベトナムへの工場移転は、原材料の輸入量および完成品の輸出量を増加させている。
•  輸送インフラにおける戦略的なブレークスルー:政府と民間セクターは、海上航路や高速道路、そして特殊港湾ハブである北部ハイフォン港の一部であるラック・フエン港や、南部ホーチミン市(旧バリア・ブンタウ省)のカイメップ港・ティヴァイ港(ホーチミン市港の一部)などの深水港群に多額の投資を実施している。
•  国際海上航路に位置するため、国際船舶に対応できる深水港の建設や積み替え拠点の開発が容易である。

ベトナムの2港湾が世界の効率性トップ20入り


2025年には、ベトナム港湾におけるコンテナ取扱量は前年比15%増の3,436万TEU(2016年の2.6倍強、2019年の1.8倍弱)に達したと推定されている(右図参照)。過去10年で同国のコンテナ取扱量は年平均伸び率10%強を維持できている。今後もそれに近い伸び率を維持する見込みであり、その要因は以下に挙げられる。
6月初旬に発表された世界銀行とS&Pグローバルが共同でまとめる港湾の効率性評価指標を示す世界「コンテナポートパフォーマンスインデックス(CPPI)2025」には、ベトナムからハイフォン港(世界13位)とホーチミン市港に属するカイメップ港(11位)の2港がアジア地域の他の多くの主要港を凌駕し、世界のトップ20にランクインしている。特に、ハイフォン港は2020年から2025年の期間において、世界で最も運営効率が向上した港の一つとされた。CPPI 2025によると、同港のスコアは2020年の70ポイントから2025年には122ポイントに上昇し、わずか5年間で52ポイントもの改善を達成した。この躍進は同国の港湾インフラの近代化、運営プロセスの近代化、デジタル技術の活用促進、物流ネットワークの強化に注力してきたこと、ベトナムがアジアにおける重要な拠点としての地位を確立し続ける中で、北部港湾群が地域および世界のサプライチェーンにおいて、ますます重要な役割を担っていることを明確に示している。
物流インフラ整備、輸出入促進、生産拡大、そしてFDI誘致といった戦略に加え、23港に集約した港湾システムの合理化は、インフラ投資の分散化を防ぎ、大規模な深水港の開発に資源を集中させ、物流チェーンを最適化することで、ベトナム港湾の優位性を高め、製造・輸出拠点としてのベトナムの競争力のさらなる強化につながると期待される。

ベトナムの2港湾が世界の効率性トップ20入り

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