私は投信業界に24年在籍し、様々なファンドに携わってきました。中でも思い出深いのは、2003年当時見向きもされなかった国際分散投資のファンドです。国内運用会社の限界を感じていた時期に、内外のインデックスを組合せる手法のファンドに注力しました。それ以降、様々な金融機関と共に投資家への啓蒙活動を行い、永くファンドを保有していただく為のアイデアの創出に専念してきました。
キャピタル アセットマネジメント株式会社(CAM)は、2004年の設立後、独自の調査分析能力とグローバルな情報ネットワークを強みとして活かしつつ、さまざまな投資機会をお客さまに提供してまいりました。
CAMは独立系の運用会社であり、新興国市場・企業の株式に投資するファンドの運用実績を持ち、中でもベトナム、フィリピンなどのアセアン諸国の株式投資に強みがあります。とりわけベトナム株式については、長年にわたりインハウス運用を行ってきた経験があり、日本におけるベトナム株式運用の第一人者であると自負しております。
私は、2020年6月から代表取締役社長を務めていますが、これまでに感じてきたことを少し述べてみたいと思います。
運用会社にとっては、運用能力の向上が永遠の課題であることはいうまでもありませんが、運用能力を向上させるには、その前提としていかに調査分析能力と運用手法の開発力を高めていくかを考えなければなりません。CAMは運用を外部に委託せず、独自の運用手法とグローバルな情報ネットワークに基づき、CAMが投資の最終判断を行うインハウス運用を行っています。
ベトナムへの投資ではハノイに設立した現地調査会社と連携し、他の外国株式投資では投資先や投資テーマに精通した運用会社の助言を活用し、調査分析能力と運用手法の開発力の向上を目指しています。
また、運用能力の向上には、運用会社の歴史、規模、構成員の状況に応じて、限りある経営資源の選択と集中が重要になります。とりわけ運用面においては、適正なファンド規模を維持しながらファンドマネージャーが運用に注力できるようにファンドの組成を厳格化し、2024年5月末時点の公募投信は10本に厳選しています。
私は、CAMの代表に就任する前に所属した運用会社において、当時はまだ一般的ではなかった国際分散投資を実現するファンドの啓蒙に注力した経験を有していますが、運用会社はその特長を活かし、差別化を図ることのできるコンセプトを持ったファンドを組成できるかが重要と考えています。この点、CAMは、他社に先駆けて、2010年8月と2014年8月に2本のベトナム株式ファンド、2019年6月に日本ではあまり前例のない旅行をテーマとした「世界ツーリズム株式ファンド」、2021年12月には、ファンド・オブ・ファンズ形式で、主としてオルタナティブ運用を行うファンドへの投資により世界の機関投資家が実践する運用手法の再現を目指した「オーケストラ ファンド(安定/成長コース)」2本、そして2023年5月末には、世界的な高齢化やテクノロジーの進歩を踏まえ、バイオ医薬にフォーカスを当てた「世界バイオ医薬株式ファンド」を組成しました。
今後も、インハウス運用の経験を蓄積するとともに、引き続き高付加価値性を追求したファンドの組成・運用を行うことで差別化を図っていきます。
最後になりますが、大きなメガトレンドを捉えることを通じてお客さまに海外の投資機会をご提供する一方で、ファンドの投資国が私たちの国、日本に興味を持っていただけることで、私たちCAMが日々変わりゆくグローバル経済の橋渡しとなりたい、そんな想いを秘めながら、また当社のお客様が社会の課題を身近に思い、興味を覚えて頂けるよう、ひとつひとつのファンドに魂を込めて組成していきたいと考えながら、日々の仕事に取り組んでまいります。
代表取締役社長
商号等 | キャピタル アセットマネジメント株式会社 |
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(英文表記) | Capital Asset Management Co., Ltd. |
登録番号等 | 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第383号 (投資運用業、投資助言・代理業、第二種金融商品取引業) |
代表者 | 代表取締役社長 山崎 年喜 |
本社・本店 | 〒101-0047 東京都千代田区内神田1-13-7 四国ビルディング 9階 TEL: 03-5259-7401(代表) FAX: 03-5259-7402地図はこちら |
URL | www.capital-am.co.jp |
設立年月 | 2004年1月26日 |
資本金 | 280百万円(2024年7月1日現在) |
従業員数 | 27名(2024年7月1日現在) |
加入協会 | 一般社団法人 投資信託協会 一般社団法人 日本投資顧問業協会 |
会計監査人 | SKIP監査法人 |
役職 | 氏名 | 略歴 |
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代表取締役社長 | 山崎 年喜 | 日興證券入社。本店営業部、ロンドン、香港勤務を経験。台湾でのセミナー企画を契機に、1998年に運用会社に入る。日興アセットマネジメントではマーケティング部署のヘッドを担当し、公募投信で国際分散投資を広める。PCAアセットマネジメント営業部長、三井住友アセットマネジメント理事を経験。2019年7月にキャピタル アセットマネジメント専務、2020年6月に代表取締役社長就任。投信業界24年在籍。 |
取締役 | 岡 栄一 | 1985年野村総合研究所入社。同社シンガポール拠点にてアセアン経済の調査・分析業務に従事。その後1992年より野村アセットマネジメント株式会社にて、アジア株式の運用・調査を開始。アジア各国にも駐在し、アジア株式運用歴29年。アセアン諸国全体(ベトナムは1993年から)をカバー、その後ほぼ一貫してトップダウンとボトムアップのアプローチを融合し、外国株式運用を行う。 九州大学経済学部卒業。日本証券アナリスト協会検定会員。 |
取締役 | 長岡 広伸 | 1987年野村アセットマネジメント入社。12年間の日本株ファンドマネージャーを経て、運用企画室長、エクイティ・トレーディング部長を歴任し、組織全体のパフォーマンスを向上させるための数々のプロジェクトを推進。2014年 野村ファンド・リサーチ・アンド・テクノロジー 取締役。2019年から投資信託協会で運用会社各社の内部管理態勢の調査を担当。2024年4月 キャピタル アセットマネジメント 取締役就任。 日本証券アナリスト協会検定会員。 |
監査役 | 三浦 真 | 2007年 監査法人トーマツ(現有限責任監査法人トーマツ) 東京事務所入所。金融事業部に所属し大手銀行の米国基準監査業務に従事。2012年から2014年までDeloitte Touche Tohmatsu香港事務所に出向し日系金融機関の法定監査業務を担当。2015年に三浦真公認会計士事務所を開業。経営顧問、社外役員、CFO業務等に従事。2024年6月キャピタル アセットマネジメント監査役就任。 東京大学経済学部卒業。日本公認会計士協会会員。 |
役職 | 氏名 | 担当 |
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執行役員 | 栗原 昭忠 | 外部委託運用部長 |
執行役員 | 栗林 弘志 | マーケティング本部長 |
ウクライナ危機の長期化や中東情勢など地政学的リスクもあり、世界経済や金融政策の先行きは読みづらい状況が続いております。
今後も様々なイベントが発生すると思われますが、そうした中でも、私共キャピタル アセットマネジメントは世界的な視野に立ち、運用資産の長期的な成長を図る為に、成長トレンドにある国、地域、投資対象資産、テーマ等の発掘を心がけ、運用収益の機会を追求して参ります。
注目すべきは、成長する国・地域やテーマへの長期投資です。成長トレンドにある国・地域では、経済的なパイが拡大する中で、堅調に業績を伸ばす企業も多く、株式市場の中長期的なパフォーマンスにつながるものとみております。例えば、人口動態から長期の経済展望を描くことができると考えており、アジアの国々にその魅力を感じます。また、進化する資産運用をどのように個人のお客様に伝えられるか、それも運用を担うものとして重要かつ大切なことと考えております。
岡 栄一
取締役 運用本部長
担当ファンド:ベトナム成長株インカムファンド、フィリピン株ファンド、アセアンCAM-VIPファンド、世界バイオ医薬株式ファンド
<略歴>
1985年野村総合研究所入社。同社シンガポール拠点にてアセアン経済の調査・分析業務に従事。その後1992年より野村アセットマネジメント株式会社にて、アジア株式の運用・調査を開始。アジア各国にも駐在し、アジア株式運用歴29年。アセアン諸国全体(ベトナムは1993年から)をカバー、その後ほぼ一貫してトップダウンとボトムアップのアプローチを融合し、外国株式運用を行う。九州大学経済学部卒業。日本証券アナリスト協会検定会員。
氏名 | 担当・略歴 |
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本庄 正人 | 運用本部 副本部長 担当ファンド:オーケストラ ファンド、CAMベトナムファンド みずほ(旧安田)信託銀行にて外国資産運用部長として運用業務を統括。企業の分析、ポートフォリオの計量的リスク管理能力を強化するため、外資との提携戦略を行う。ニューヨーク、ロンドンのアナリストグループの企業リサーチ活動を指揮する。スイスPBであるロンバード・オディエ・ダリエ・ヘンチ社の東京CIOを経て、カレラアセット・マネジメントで代表取締役社長。 東京大学法学部卒業。日本証券アナリスト協会検定会員 |
中川 則彦 | 担当ファンド:世界ツーリズム株式ファンド 生保、信託銀行、外資系運用機関、公的年金において、30年以上にわたり資産運用業務に従事。1995年より、株式ファンドマネージャーとして年金基金や投資信託等の運用に携わる。市場サイクル分析と個別企業の競争優位分析を駆使して、成長株を割安な時に仕込むGARP(Growth At Reasonable Price)スタイルで、外国株式運用を行う。 慶応義塾大学経済学部卒業、マンチェスター・ビジネス・スクールMBAファイナンス修了、CFA協会認定証券アナリスト。 |
黒木 高嗣 | 担当ファンド:アドバンテージ日本株式ファンド 三井住友系運用会社にて、トレーディング、マクロ分析や株式・債券の市場評価等(アセットアロケーション)を経験し、その後、マクロ・セミマクロを活用したトップダウン分析とボトムアップ分析(個別銘柄の成長性と割安度の観点から銘柄選択を行う)を融合した運用スタイルで日本株式運用を行う。当社にて日本株式運用を担当。運用会社歴24年。 一橋大学商学部卒業。 |
北村 友和 | 運用本部 調査部長 大和証券投資情報部、大和総研調査部、BNPパリバ証券等を経て現職。 17年間のアナリスト経験。医薬品、ヘルスケア業界の担当は15年。 東京大学薬学部卒、東京大学大学院薬学系研究科修士。 |
栗原 昭忠 | 外部委託運用部長 現日興アセットマネジメント株式会社の調査・運用部門、ニューヨーク駐在員事務所、シンガポール現地法人にて、海外市場の調査・運用を担当。2002年より現リフィニティブ・ジャパン株式会社にて、国内外の金融市場・資産運用業界の調査・マーケティングを担当。2007年より日興グローバルラップ株式会社にて、海外市場調査・投資助言を担当。業界在籍年数38年、うち運用経験年数20年(投資助言を含む)。 学習院大学法学部卒業。日本証券アナリスト協会検定会員。 |
2024年7月1日 現在
2022年 2月 | 商品投資顧問業廃業 |
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2018年 10月 | キャピタル・パートナーズ証券株式会社と共同持株会社のキャピタル フィナンシャルホールディングス株式会社を設立 |
2017年 11月 | 第二種金融商品取引業変更登録 |
2016年 5月 | 宅地建物取引業廃業 |
2016年 2月 | 商品投資顧問業許可更新(許可番号:農林水産大臣 経済産業大臣(2)第18号 |
2015年 6月 | 第二種金融商品取引業廃業 |
2014年 4月 | 総合不動産投資顧問業の廃業 |
2010年 3月 | キャピタル アセットマネジメント株式会社に商号変更 |
2010年 2月 | 商品投資顧問業許可取得(許可番号:農林水産大臣 経済産業大臣(1)第18号 プラザキャピタルマネジメント株式会社を吸収合併 合併により資本金2億8,000万円 |
2009年 10月 | キャピタル・パートナーズアセットマネジメント株式会社に商号変更 |
2009年 7月 | 増資により資本金2億3,000万円 キャピタル・パートナーズ証券株式会社が親会社となる |
2009年 5月 | 第二種金融商品取引業登録 |
2008年 6月 | 総合不動産投資顧問業登録 (登録番号:国土交通大臣総合-第101号) |
2008年 5月 | 宅地建物取引業免許 (免許証番号:東京都知事(1)第89150号) |
2008年 3月 | 増資により資本金 1億8,000万円 |
2007年 9月 | 金融商品取引業者登録(登録番号:関東財務局長(金商)第383号) |
2007年 3月 | 投資信託委託業認可 (認可番号:内閣総理大臣 第72号) |
2006年 1月 | 増資により資本金 1億2,500万1千円 |
2004年 4月 | 増資により資本金 9,000万円 |
2004年 2月 | 投資顧問業登録 (登録番号:関東財務局長 第1198号) |
2004年 1月 | ヒューミント投資顧問株式会社設立 資本金1,000万円 |
当社は、一般社団法人投資信託協会(以下、「協会」という。) の定款の施行に関する規則第10条第1項第17号イの規定に基づき、別紙様式第21号の「正会員の財務状況等に関する届出書 (以下、「協会報告書面」という。)」を協会に提出し、当社のHPに当該協会報告書面を掲載するとともに、協会HPに当社の当該掲載箇所ヘの直接のリンク先を登録しております。
当社が、関東財務局長に提出した特定有価証券の有価証券報告書及び半期報告書は、EDINETにて閲覧が可能です。
なお、協会報告書面中の監査報告書/中間監査報告書は、監査報告書/中間監査報告書の原本に記載された事項を電子化したものであり、その原本は当社が別途保管しております。