キャピタル アセットマネジメント株式会社

2026年第2四半期GDPは5.29%増

情報提供資料

2026年8月10日

 インドネシア中央統計局(BPS)によると、同国の2026年第2四半期の実質国内総生産(GDP)成長率は前年同期比5.29%となり、第1四半期の5.61%からは減速したものの、市場予想の中央値(5.14%)を上回った。燃料補助金に支えられた側面もあるが、5月の利上げの要因にも挙げられた経済の不透明感にもかかわらず、内需が堅調だった。2026年上半期累計では、インドネシア経済は5.45%の成長となった。なお、第2四半期の名目GDP規模は約6,552.1兆ルピア(約3,660億米ドル)に達した。(※IDR/USDレート:17,900)

2026年第2四半期GDPは5.29%増


 成長の主な牽引役は、GDPの53.3%を占める家計消費支出(前年同期比5.06%増)だった。世界的なエネルギー価格上昇の影響が懸念されたが、住宅・設備や医療・教育が伸長、個人消費は底堅さを保った。政府消費支出は、政府が進める無償給食事業の拡大や公務員への給与支給の拡充を背景に、同15.97%増となった。一方、純輸出は唯一の押し下げ要因となり、堅調な内需により輸入が輸出を上回ったことなどから、成長率を0.78ポイント押し下げた。

2026年第2四半期GDPは5.29%増

(出所)3グラフともインドネシア中央統計局(BPS)

 成生産面で捉えた業種別では、電気・ガス事業(前年同期比10.81%増)や宿泊・飲食サービス業(同10.60%増)が全体を牽引した。電力需要増、観光振興策などが追い風となった。一方で、製造業(加工産業)は外需の伸び悩みや輸入原材料コストの上昇を受けて減速した。また、鉱業も生産割当ての引き下げ、中東紛争を受けたエネルギー消費抑制策、天然資源の国内供給優先、輸出管理強化により1.64%減とマイナス成長に転じた。このことが輸出減少となり、純輸出がGDP成長率を押し下げる要因となった。
 インドネシア政府は成長率目標を5.4%に据え置くが、プルバヤ財務相は第2四半期の5.29%を「まだ不十分」としており、年後半に6%近い水準への加速を目指す意向を示した。これを支えるため、既に実施中の7.8兆ルピア(約4.4億米ドル)規模の刺激策に続き、エルニーニョ対応の追加策を準備しているという。同氏は2029年までに年8%の経済成長を達成するための「スミトロノミクス(Sumitronomics、インドネシアの著名経済学者、故スミトロ氏の経済開発の理念)」戦略を公表している。

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