キャピタル アセットマネジメント株式会社

2026年第3四半期GDP成長率は9.95%へ加速

情報提供資料

2026年10月8日


 2026年第3四半期(Q3)のベトナム実質国内総生産(GDP)成長率は前年同期比+9.95%と、Q1(同+8.15%)およびQ2(同+8.81%)を上回る加速を示した。1〜9月期のGDP成長率は前年同期比+9.01%に達した。Q3の主な牽引役は工業・建設業であり、なかでもエレクトロニクス関連製品を中心とした製造業(同+12.28%)や、インフラ整備および大型プロジェクトからの需要増を背景とした建設業(同+14.22%)が好調だった。サービス産業も同+9.54%と堅調に推移した。

2026年第3四半期GDP成長率は9.95%へ加速

 1〜9月期の総固定資本形成(投資)額は前年同期比+15.1%となった。海外からの直接投資(FDI)認可額は前年同期比+76.4%の503.6億米ドルと大幅に拡大した。また、FDI実施額は同+12.1%の210.7億米ドルと推定され、過去5年間で最高水準を記録した。そのうち、加工製造業が174億米ドルと8割強を占めた。新規認可額の中では加工製造業(133.8億米ドル)に次いで運輸・倉庫業(51.4億米ドル)も目立っており、グローバル製造業のサプライチェーンおよびロジスティクス分野における投資の拡大が確認されている。

 1〜9月期の商品輸入額は前年同期比 +36.7%となり、輸出額(同+24.5%)を上回った。これは、機械設備や原材料に対する強い需要を反映している。特筆すべきは、1~9月は194.2億米ドルの貿易赤字が続いたものの、9月単月では12.7億米ドルの黒字に転じたことである。

 2026年通期のGDP成長率10%以上という目標を達成するには、Q4に13%近い高成長が必要と試算される。達成の可能性は残されているものの、そのハードルは高い。今後は公共投資の執行加速、鉱工業生産、輸出、消費の動向が成長を左右すると見込まれる。一方、政府が推進する投資環境の改善や国有企業改革、ならびに民間投資・生産能力の拡大は、2027年以降の成長基盤強化につながる。中長期的には、加工製造業、裾野産業、ロジスティクス、デジタル、エネルギーセクターでの投資機会が引き続き見込まれるほか、サプライチェーンの高度化、FDI企業と地場企業の連携強化、人工知能(AI)を活用した生産性向上が、今後のベトナムの高成長を牽引する見通しである。

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