選挙管理委員会(COMELEC)は2022年2月3日、今年5月9日投票予定の大統領・副大統領・議員候補者の暫定リストを発表した。リストによれば、大統領候補者は前回の15名から10名へと減少した。
2月8日から投開票日の5月9日へ向け約3か月間の公式運動期間に入っており、選挙に向けた気運が高まっている。
出所:COMELEC、フィリピンオンラインニュースサイト
コロナ禍により、今年の運動の実施方法は過去の選挙とは大きく異なるようである。具体的には、感染防止対策として握手や抱擁、キス、自撮り、食べ物・飲み物の配布、候補者の周りの集まり等の伝統的な行動は禁止される。
さらに、選挙活動期間中に、候補者は「Fair Elections Act=公正選挙法」を遵守しなければならない。同法律は選挙活動での消費可能な金額上限(登録投票者の一人当たり費用:10ペソ等)や選挙宣伝可能方式、放送広告時間の上限等を詳しく定めている。
フィリピンの世論調査機関パルス・アジアが2022年1月19日~24日に実施し、2月13日に発表された世論調査(回答者合計2,400人)の結果では、大統領職の有力候補者8名のうち、元上院議員フェルディナンド・マルコス(FERDINAND・MARCOS、BongBong)氏が、回答者の60%という最大の支持率を得ており、2位の現フィリピン副大統領レニー・ロブレド女史を大きく引き離している。
3位は上院議員のマニー・パッキャオ(Manny・Pacquiao)氏とマニラ市長のフランシスコ・ドマゴソ(Francisco・Domagoso)氏でそれぞれ8%であった。公式運動期間に入っていることから、この結果は今後変化する可能性があると思われる。
フィリピンThe Commission on Elections (COMELEC) リリース報道に基づきCPVN作成)
同選挙の今後のスケジュールは以下の通りである。引き続き進捗状況を報告していく。
フィリピンThe Commission on Elections (COMELEC) リリース報道に基づきCPVN作成)
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