2022年4月22日の首相による決定 No. 505/QD-TTg では、毎年10月10日を国家デジタルトランスフォーメーションの記念日に定めている。2022年は国家デジタルトランスフォーメーションの記念日が祝われる最初の年となる。
10月9日に開催された「人々と企業の利益のためのデジタルトランスフォーメーションの加速」と題するセミナーでは、デジタル政府、デジタル経済、デジタル社会の3分野におけるベトナムの優れたデジタルトランスフォーメーションの成果が発表された。
国家デジタルトランスフォーメーション局の最新の統計によると、2022年6月時点で、GDPに占めるデジタル経済の割合は 10.4% に達しており、2021年末の 9.6% から急激に伸びている。
小売全体におけるeコマースの割合は11%に達し、設定された目標を上回った。支払い口座を持っている15歳以上の人の割合も66%に達し、2025年までに80%という目標に近づいている。

GDPに占めるデジタル経済の割合

セミナー内ではデジタル社会に関して、ベトナムが開発・保有するデジタルプラットフォームのユーザー数や利用時間がともに伸びていることが報告された。
 ● モバイルアプリケーションの新規ダウンロード数は約2億回であり(2022年6月単月)、ベトナムは新規ダウンロード総数で世界第7位にランクされている。
 ● ベトナムには、月間定期ユーザー数が1,000万人を超える8つのデジタルプラットフォームがあり、2022年1-6月期の定期ユーザー数は前年同期比8.47%伸びている。
 ● ベトナムにおけるモバイルプラットフォームのユーザーの割合は、男性において約 20%に達してきた。
 ● 現在、スマートフォンを持っている成人人口の割合は約71%（目標は2025年までに85%）となっている。

ベトナム政府および企業はデジタルトランスフォーメーションを包括的に実施するために尽力してきた。同国が2025年までにその目標の多くを達成し、経済的および社会的発展にとって大きな原動力となるものと期待される。