フィリピン統計庁(PSA)が発表した貿易収支統計(速報値)において、11月の輸出額は前年同月比+13.2%の71億米ドルと堅調だった。多くの国でコロナ制限が解除された後、サプライチェーンの問題が緩和したためだと考えられる。品目別で金額が最大だったのは電子製品で、前年同月比+22.9%増の45.7億米ドルと、総輸出額の64.3%を占めた。2位はその他製造品(同+4.8%の3.4億米ドル)、3位はその他鉱物製品(同+51.0%の2.4億米ドル)であった。
一方、輸入額は前年同月比1.9%減の108億米ドル。品目別で最大だったのはやはり電子製品で、同−10.1%の26.4億米ドル。鉱物燃料(同+7.9%増の16.7億米ドル)と輸送用機器(同−8.8%の8.3億米ドル)がそれに続く。輸出増と輸入減により、11月の貿易赤字は36.8億米ドルへと、8月の60.2億米ドルや前年同月の47.1億米ドルから縮小した。
11月の相手先別輸出額の首位は香港で11.6億米ドル(同+39.1%)、輸入額の首位は中国で26.0億米ドル(同+13.9%)。
1~11月の累計では、輸出額が前年同期比+7.0%の731.7億米ドル、輸入額が同+20.3%の1,268.6億米ドルで、貿易収支は536.9億米ドルの赤字となった。
フィリピンの2022年11月の貿易収支
出所:フィリピン統計局(GSO)、ブルームバーグ
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