インドネシアの投資調整庁(BKPM)によると、同国の2022年第4四半期の外国直接投資(FDI)実行額は前四半期比+3.7%の122億米ドルに達し、前年同期比(為替影響除き)では+43.3%であった。2014年~現在までの四半期データのうちで最大を記録した。
インドネシアの外国直接投資(FDI)実行額
出所:インドネシアの投資調整庁(BKPM)
2022年、インドネシアのFDI実行額は前年同期比(為替影響除き)+44.2%の456億米ドルとなった。そのセクター別構成比をみると、製造業への直接投資は54.1%と最大であった。サービス業は30.4%で2位、鉱業は11.3%と3位であった。投資家の国別で捉えると、シンガポール、中国、香港、日本、マレーシアが上位5か国であり、この5か国を合計するとFDI全体の74.4%に相当する339億米ドルであった。
22年セクター別FDI構成比
22年国別FDI構成比
出所:ンドネシアの投資調整庁(BKPM)
インドネシア政府は2023年の国内投資を含む投資実行額の目標を1,400兆インドネシアルピア(約976億米ドル)に設定した。これは2022年実績(1,207.2兆インドネシアルピア, 約841億米ドル)と比較して+16.0%高い水準である。ロイターの記事によれば、投資大臣のバリル・ラハダリア氏は、世界的な景気後退のリスクと2024 年のインドネシア総選挙に先立つ政治運動の開始により、今年の投資確保が難しくなる可能性を指摘しながらも、2020年の雇用創出法の成立、事業許可手続きの合理化、労働規則の改正などが投資家からの関心を膨らませていると説明している。
*本レポート中の適用為替レートは、2022-23年 1米ドル=14,350インドネシアルピア、2021年 1米ドル=14,600インドネシアルピア。
以上
当資料は、情報提供を目的として、キャピタル アセットマネジメント株式会社(CAM)が作成したもので、投資信託や個別銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。また、CAMが運営する投資信託に当銘柄を組み入れることを示唆・保証するものではありません。当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。