キャピタル アセットマネジメント株式会社

フィリピンの2023年7月の消費者物価指数(CPI)

情報提供資料

2023年8月15日

フィリピン統計局(PSA)発表の 7月の消費者物価指数(CPI、2018=100)は前年同月比+4.7%となり、1月(+8.7%)以降6か月連続で鈍化し、2022年3月(+4.0%)以来、16か月ぶりの低水準だった。2022年7月の同指数は同+6.4%だった。2023年1~7月期のCPIは前年同期比+6.8%で、フィリピン政府の目標レンジ(2~4%)を上回る高水準だった。
前年同月比上昇率については、食品・非アルコール飲料が前月の+6.7%から7月には+6.3%へ、家賃・水道・電気・ガス・その他も前月の+5.6%から+4.5%になり、減速傾向に拍車がかかった。また、運輸は、前月の-3.1%から7月には-4.7%へと低下率が強まった。食品とエネルギーを除くコアインフレ率は前月の+7.4%から+6.7%へと鈍化した。これにより、2023年1~7月期の平均コアインフレ率は前年同期比+7.6%となった。なお、2022年7月のコアインフレ率は前年同月比+3.9%だった。

消費者物価指数上昇率(対前年同月比;%)
フィリピンの2023年7月の消費者物価指数(CPI)

出所:フィリピン統計局(PSA)、ブルームバーグ

国家経済開発庁のバリサカン長官は、「エルニーニョによる現在の気象混乱がインフレや経済に今後も影響を及ぼさないように、政府は主要商品の需給状況を積極的に監視している。政府は物価の高騰を防ぎ、フィリピン人家庭の購買力を保護し、経済の回復と勢いを維持するために必要な措置を講じる。」と説明した。

以上


免責事項

当資料は、情報提供を目的として、キャピタル アセットマネジメント株式会社(CAM)が作成したもので、投資信託や個別銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。また、CAMが運営する投資信託に当銘柄を組み入れることを示唆・保証するものではありません。当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。