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[インドネシア]強力な支出により2023年第2四半期GDP成長率+5.17%

情報提供資料

2023年8月17日

2023年6月の輸出が前年同月比-21%だったにも関わらず、東南アジアで最大の経済規模を誇るインドネシアの国内総生産(GDP)は依然として高い成長率を達成した。インドネシア中央統計局(BPS)によると、第2四半期の実質成長率は前年同期比5.17%であった。第1四半期の成長率は5.03%から5.04%へと上方修正された。

インドネシアの国内総生産(GDP)成長率

[インドネシア]強力な支出により2023年第2四半期GDP成長率+5.17%

(為替レート:USD/IDR = 14,286)   出所:インドネシア中央統計局(BPS)

学生が休暇に入り、イスラム教の断食月や祭日など、大型連休が連続する中、旅行需要などの増加により、運輸・倉庫業が前年同期比15.28%増と大幅伸長した。支出の内訳を見ると、家計最終消費支出の堅調な伸びに加え、政府最終消費支出が前年同期比10.62%増、前四半期比では41.3%増と最も高い伸び率であった。ジョコ・ウィドド大統領の任期満了が2024年に迫り、道路と灌漑システムの建設を政府が加速したことなどで総固定資本形成の伸びも高まった。

[インドネシア]強力な支出により2023年第2四半期GDP成長率+5.17%

2023年上半期、世界的な景気停滞の影響により、インドネシアの輸出額は前年同期比8.9%減少した。インドネシア経済は同年下半期に減速すると予想されている。(1)世界需要の低迷により輸出は引き続き減少する可能性があること、(2)2024年2月の総選挙を前に企業が投資を遅らせる可能性が高いこと、などが理由として考えられる。

以上


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