ジョー・バイデン米国大統領が、ベトナムの最高権力者であるグエン・フー・チョン書記長の招きにより9月10日と11日にベトナムを訪問した。バイデン大統領は、インドのニューデリーで開催された20か国・地域首脳会議(G20サミット)からの帰路、ベトナムにだけ立ち寄った。駆けつけた2日間の訪問中、米大統領はベトナムの多くの上級指導者らと会談し、ベトナム重視の姿勢を打ち出している。
写真提供:政府オンライン新聞
9月10日の会談後の共同会見では、両国の外交関係を最上位の「包括的戦略パートナーシップ」に格上げし、さらなる連携強化を進めることが表明された。
ベトナム外務省は、最近ベトナムと米国の関係は前向きに発展し続けていると述べてきた。過去10年間の包括的パートナーシップについて、二国間、地域、国際の3つのレベルすべてにおいて、多くの傑出した進展や具体的な成果が達成されたと総括している。そのうえで、今後両国はあらゆる分野での包括的パートナーシップを見直し、科学技術、経済、貿易、投資、人的交流、戦争被害の克服などにおける協力に焦点を当て、今後の関係の方向性を打ち出していくことになる。この機会に、両国は数十億米ドルに相当する多くの重要な経済協定や契約に署名することが見込まれている。
今回の訪問が両国関係をさらに深め、両国関係をあらゆる分野で安定的かつ実質的、そして長期的な発展へと導き、地域と世界の平和の維持、安定、協力、発展に貢献する契機になることが期待されている。