キャピタル アセットマネジメント株式会社

グエン・フー・チョン書記長が逝去

情報提供資料

2024年7月23日

■混乱への懸念は特段無いであろう
ベトナム共産党中央委員会の保健ケア委員会からの情報によると、1944年生まれのグエン・フー・チョン書記長は、病気のためしばらくの間療養していたが、党、国家、医師、専門家の献身的な治療と家族の懸命な看護にもかかわらず、高齢と重病のため、7月19日13時38分にベトナム中央軍病院108にて逝去された。
チョン書記長は、党の浄化を目的とした反腐敗運動「燃える炉」を発起し、指導したことで広く知られている。この運動を通じてチョン氏は国内外の投資家の信頼を獲得し、高い経済成長をベトナムにもたらした。米越戦争の惨劇を完全に過去のものとし、未来への道を開く大きな成功を収めたこともチョン書記長在任中の偉大な功績であるといえる。
現地情報によれば、長期的な経済政策や反腐敗対策という方向性に変更はなく、書記長の業務は新しい書記長が選出されるまで、トー・ラム国家主席が一時的に引き継ぐことになる。また、政治局(共産党の最高指導機関である党中央執行委員会の常務部としての役割を果たしている機関)はトー・ラム氏が統括業務を代行することを承認している。これらのことから、キャピタル アセットマネジメントでは今回の出来事に関しては、国内外の外交対策や党内部混乱の可能性は限定的であり、多くの専門家が予測している通り、チョン氏の死去が市場に大きな悪影響を与えることはないと考えている。(近々、新しいレポートで詳細にお伝えする予定です。)
グエン・フー・チョン書記長が逝去

画像:2019年ハノイでのトランプ米大統領とチョン書記長(画像の出所はベトナムのオンラインニュース)

以上

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