9月7日にベトナムに上陸した台風3号(国際名:ヤギ、日本では台風11号)は、米軍合同台風警報センターが設定している台風の階級で最強レベルのスーパー台風と表現されたほど非常に勢力が強く、ベトナム北部の25の省・市で甚大な被害をもたらした。財産被害は40兆ドン(0.2兆円強)と推定された。
※画像の出所:政府メディアと地方政府メディア報道をもとにCPVN編集
クアンニン省とハイフォン市の一部の工業団地では、暴風による損壊、停電、洪水による設備の障害、倒木による交通遮断など、スーパー台風によって深刻な被害が発生した。しかし、9月9日以降、ハイフォン市の多くの港湾企業やその他の企業が事業を速やかに再開した。多くの企業は予め商品を他所に移動しており、被害は限定的であった。ハイフォン市最大のディープ・シー工業団地では9月12日までに顧客の98%の電力が復旧した。スーパー台風が去った後、すべての顧客に対して上水も回復した。
クアンニン省では一連の炭鉱施設が一時的に麻痺し、インフラが大きな被害を受けたが、9月16日までに省内のあらゆる企業が操業を再開した。石炭採掘会社では、損傷した施設の修復と回復を進めている。
タイグエン省、ハノイ市、ハイズオン省は台風ヤギによる直接的な被害を受けた地域であったが、ハイフォン市やクアンニン省ほど深刻ではなかった。適切な初期リスク管理により、工業地帯は破壊を免れた。
スーパー台風が去った後の9月9日、工業団地管理委員会と労働連盟が現地訪問し、大きな損失を被った企業を支援する計画を策定した。その後直ちに是正にむけた措置を実行に移している:
1. スーパー台風後の被害を集計
2. 企業の債務返済期間を延長し、企業が生産を速やかに回復できるように融資資金を増額
3. 現在のビジネス上の問題を解決するためのヒアリングとサポート
4. 影響が克服されるまでの間、仕事を離れなければならない労働者をサポート