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第3四半期のインドネシアの経済成長は緩やかに減速

情報提供資料

2024年11月13日

インドネシアの実質国内総生産(GDP)成長率は2024年第3四半期に前年同期比+4.95%と、3四半期にわたって持続していた5%強の成長率から若干鈍化した。1~9月の成長率は同+5.03%であった。
第3四半期のインドネシアの経済成長は緩やかに減速
第3四半期の支出(需要)項目別でGDPの半分強を占める家計消費支出の成長率は、主に衣料品と家財の減速により前年同期比+4.91%と、第2四半期における成長率(同+4.93%)から僅かに減速した。連休や祭りなどの消費イベントが第2四半期に多かった反動などが要因とされている。一方で、総固定資本形成(同+5.15%)、財・サービスの輸出(同+9.09%)の伸びが高めであった。
第3四半期のインドネシアの経済成長は緩やかに減速

* 対家計民間非営利団体最終消費支出

第3四半期のインドネシアの経済成長は緩やかに減速

出所(3グラフとも):インドネシア中央統計局(BPS)

業種別にみると、GDPの約2割を占める製造業は前年同期比+4.72%と成長した。成長率が高かったのは、建設(同+7.48%)、運輸・倉庫(同+8.64%)、ホテル・外食(同+8.33%)などであった。農林水産業(同+1.69%)などの伸びが穏やかであったが、全体的に均整のとれた底堅い成長を続けている。
インドネシアの将来については、豊富な資源やエネルギー輸出国であることに起因する地政学面での安定性に加えて、2045年完了を目指している新首都への移転に伴う建設活動や、ダウンストリーム(付加価値の高い川下産業)の育成が今後の成長をけん引していくことが期待される。

以上

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