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持続的成長へ向かうベトナム観光業

情報提供資料

2026年1月19日

 新型コロナによるパンデミックの収束後も、地政学的衝突や政治的要因を端緒とする訪日自粛、一部外国での治安悪化への注意喚起、反スパイ法への懸念などが観光活動に影を落とす中、ベトナムにおける観光業の成長は注目される。国連世界観光機関(UN Tourism)の報告書によると、アジア太平洋地域全体の回復がパンデミック前の水準の約90%にとどまる中で、ベトナムの観光業の伸長は際立っている。同機関では、ベトナムの観光業成長率を日本と並び、世界最高水準に位置付けて評価している。

持続的成長へ向かうベトナム観光業

 2025年におけるベトナムへの外国人旅行者数は、前年比20.4%増の約2,120万人に達し、過去最高を更新した。これは、パンデミック前の2019年の1,800万人を大きく上回る水準である。国内旅行者数は約1.37億人に達し、前年比で30.5%増加した。国内外からの旅行者による観光収入の総額は、約380.7億米ドルに達したと推定されている。

 国・地域別に見ると、中国が2025年におけるベトナムへの最大送客国となり、その数は前年比41.3%増の約530万人、全体の約25%を占めた。これに次いで韓国が430万人超で第2位となっている。欧州からの旅行者数も2024年比で38.8%増加、その中でもロシアが同196.9%増、ポーランドが同42.6%増を記録するなど、顕著な伸びを示した。
持続的成長へ向かうベトナム観光業
持続的成長へ向かうベトナム観光業

 ベトナム観光業の成長を支えている要因として、政治的安定と安全な環境が外国人旅行者から高く評価されていることが挙げられる。また、ビザ免除政策や電子ビザ(e-Visa)などの進展も後押しとなった。さらに、豊かな自然資源や独自の文化、需要に応じた多様な観光コンテンツの拡充、国民の親しみやすさとホスピタリティ、そして刷新された効果的なプロモーション活動も重要な要素である。加えて、国際的な主要メディアや機関から継続的に高い評価を受けていることも、強みとなっている。

持続的成長へ向かうベトナム観光業

 ベトナムの文化・スポーツ・観光省では、2026年の目標として外国人旅行者数2,500万人、国内旅行者数1.5億人の達成を目標としている。さらに、観光収入の総額は約428.2億米ドルに達することを見込んでいる。この目標は野心的ではあるが、2025年の勢いが続くと、実現可能な水準といえそうである。(為替レート:1米ドル=26,275ドン 換算)

以上

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