キャピタル アセットマネジメント株式会社

ベトナム2026年1~4月期FDI急拡大

情報提供資料

2026年5月21日

  ベトナムの2026年1~4月期FDI(海外直接投資)認可額は前年同期比35.5%増の187億米ドルに急拡大した。また、同期のFDI実施額は同9.8%増の74億米ドルと推計されており、海外投資家からの資金投入が依然として活発であることが示された。

 FDI認可額の拡大は主に新規認可の大幅増に牽引されており、その額は前年同期比約120%増の122億米ドルに達した。出資・株式取得は、同79%増の32億米ドルに達し、海外投資家が既存企業を通じて市場に参入する傾向を反映したものと言える。一方、追加認可は同50%減の31億米ドルにとどまった。

ベトナム2026年1~4月期FDI急拡大

(出所)ベトナム外国投資庁

ベトナム2026年1~4月期FDI急拡大

(出所)ベトナム外国投資庁


 業種別では、加工・製造業がFDI認可額の58.8%に相当する110億米ドルとなり、引き続き最大であった。このことから、製造業のグローバル・サプライチェーンにおいて、ベトナムが中核的役割を担っており、魅力的な投資先であることが改めて印象付けられた。このほか、エネルギー・水道等(24億米ドル)、卸売・小売(20億米ドル)、不動産(13億米ドル)、情報通信(7.3億米ドル)なども大規模投資となった。

 投資国別では、シンガポールが最大の投資国であり、韓国がそれに続いた。投資先地域では、タイグエン省(北部)やホーチミン市が上位であった。タイグエン省では韓国鉄鋼大手ポスコによるリチウムイオン電池用電極製造プロジェクトなどが全体の伸びを牽引した。
 高成長率を達成しているものの、地政学的紛争、コスト増、貿易政策の変動などのリスクが依然として存在し、業種や地域ごとに偏りが見られたことから、外国投資庁は投資水準の持続性について慎重な見方を崩さず、投資環境の改善、投資促進の質的向上、地方の資金吸収力の強化など、持続的成長に向けた課題を挙げている。

 グエン・バン・タン副首相は、5月13日開催のフォーラムの中でFDIにおける国内企業との連携の弱さや国産部材使用比率の低さを課題として挙げ、国内企業との連携強化のほか、ハイテク、イノベーション、環境保護を重視することや、研究開発や人材育成、環境技術、デジタル経済分野への投資も促進していく方針を表明した。

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