キャピタル アセットマネジメント株式会社

2024年第2四半期のGDP成長率6.93%

情報提供資料

2024年7月8日

ベトナム統計総局(GSO)によれば、2024年第2四半期の実質国内総生産(GDP)成長率は前年同期比6.93%と事前予想の中央値(6.0%)を大幅に上回った。第1四半期の同成長率も5.66%から5.87%へと上方改定された。2024年1~6月期のGDP成長率は前年同期比6.42%となった。2020年以降でみた上半期の成長率として、2022年上半期の成長率(6.58%)に次ぐ高い水準であった。
2024年第2四半期のGDP成長率6.93%
経済分野別に捉えると、2024年1~6月期に農林水産業は前年同期比+3.38%で、GDP成長率の5.96%を占めた。工業・建設業は同+7.51%で、同成長率の44.28%を占めた。サービス業は同+6.64%となり、同成長率の49.76%を占めた。
需要側では、2024年1~6月期の最終消費が前年同期比5.78%増加した。さらに、総資本形成は同6.72%増であった。なお、商品・サービスの輸出が同16.89%増と成長に大きく貢献した。輸入は同16.95%増であった。
1月にベトナム政府が決議第01/NQ-CP号で掲げたGDP成長目標と比較して、第1~2四半期のGDP成長率はいずれも上振れを示した。特に第2四半期の成長率は、レンジ上限を大幅に上回り、ベトナムの経済・社会状況が良好な状況にあることが確認されたといえよう。
2024年第2四半期のGDP成長率6.93%

出所:2024年の政府決議に基づき当社作成

GSOのグエン・ティ・フォン総局長は、首相およびさまざまな省庁と地方自治体が主導する政府の管理政策が徐々に効果を発揮していると説明した。具体的には、サプライチェーンと商品・サービスの円滑な流通を確保し、貸出金利を引き下げ、外国為替市場を安定させ、公共投資の支出を促進し、さまざまな部門を支援するための信用パッケージなどに取り組み中であるとしている。

以上

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