キャピタル アセットマネジメント株式会社

ルオン・クオン書記局常務が新国家主席に就任

情報提供資料

2024年10月22日

2024年10月21日の第15期第8回国会で、共産党書記局常務であるルオン・クオン氏(67)が2021-2026年期の国家主席に選出された。これまでトー・ラム氏がグエン・フー・チョン前書記長の死去に伴い、書記長兼国家主席の重責を担ってきたが、ラム氏の兼務が解かれることとなった。
今回の国家主席選出は、ベトナム共産党の政治的、経済的、社会的安定を確保するための権力分散を再確認するものである。トー・ラム書記長やファム・ミン・チン首相が公安省出身である一方、国防省出身のクオン氏を国家主席に選ぶことで、「四柱」と呼ばれる権力バランスを重視した集団指導体制を維持し、長期的な政治的安定を図る意図がみられる。国家主席はベトナムの国家元首にあたり、クオン氏は就任演説で多国間外交を促進することを強調した。ベトナムは引き続き外国からの投資を引き付けることが期待される。
ルオン・クオン書記局常務が新国家主席に就任

画像:新国家主席に選出されたルオン・クオン氏が国会で就任宣誓 (画像の出所はベトナム政府メディア)

【ベトナムの「四柱」、集団指導体制による運営】
ベトナムは、1986年のドイモイ政策により、経済改革を導入し、経済発展を遂げてきた。国家の最高職位は、「四柱」といわれる共産党書記長、国家主席、首相、国会議長で、4人の首脳による集団指導体制によって政権運営が行われていることからも、今後もベトナムの成長への期待は強いものがあると考える。
ルオン・クオン書記局常務が新国家主席に就任

以上

免責事項

当資料は、情報提供を目的として、キャピタル アセットマネジメント株式会社(CAM)が作成したもので、投資信託や個別銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。また、CAMが運営する投資信託に当銘柄を組み入れることを示唆・保証するものではありません。当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。